第3章:標本の作製法
1. 検体採取時の注意点
2)不純物を混入させない
グラム染色は、患者様の患部から取り出された質の異なる様々な検体を標本にし、顕微鏡を使い観察する検査です。
感染病巣を顕微鏡を介し直接観察して、病巣そのものである検体の異常性を捉えるため、可能な限り病巣を壊さない方法で標本作製すべきです。
従って、以下の点に注意が必要です。
1)検体に外部から細菌などの不純物を混入させない。
2)検体を構成するあらゆる要素を物理的、化学的および細菌学的に変質させない。
3)検体採取にあたり、汚染が必ず起きる場合は、検査前に適切な方法で汚染を浄化し、病巣に近い状態に戻す。
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