第4章グラム染色法

2. グラム染色液の精度管理
1) 液の劣化

グラム染色液の精度管理について学びましょう。

グラム染色は細菌細胞のペプチドグリカンの構造の違いを利用した染色法ですが、そこで用いる染色液は、長時間保存すると酸化や光線の影響で劣化が起きます。

劣化した染色液で染めた標本中には、色素カスや樹枝状の結晶が析出し、時にはカビと区別がつきにくいこともあります。

そのため、染色液は常に一定の染色能を保持し、染色カスなどのアーチファクトが付かない状態に保つ必要があり、そのための精度管理が必要です。

染色液の精度管理には、ブドウ球菌と大腸菌の2種を適当に混ぜた菌液を作成し、標本化したものを準備しておき、週1回程度の頻度で使用中または作り置きした染色液のチェックを行います。

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