第6章:感染症診断のための塗抹標本の観察法

3.感染病巣中の病原菌
1)グラム陰性球菌

①喀痰中のモラクセラ・カタラーリス

Moraxella catarrhalis(モラクセラ・カタラーリス)

[図106]


 次に、日常検出される頻度の高い細菌による感染病巣を覗いてみましょう。
これは下気道感染症の患者喀痰を染めた標本です。
矢印Aが指している細胞は好中球で、矢印B先端のリング内に多数認められる赤い球体がMoraxella catarrhalis(モラクセラ・カタラーリス)です。
下気道感染症例の標本中にこのようなグラム陰性球菌が観察された場合、殆どMoraxella catarrhalis(モラクセラ・カタラーリス)感染と判断して間違いありません。

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